壁式鉄筋コンクリート工法

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配筋をして型枠を造り、
コンクリートを流し込んで造る建築物には、
壁式とラーメンがあります。

壁式のほうは、建築基準法で、
床面積あたりの耐力壁の壁量が決まっていて、
上の階に行くほど少なくなっていきます。
階数は5階建てまでと定められており、
壁の厚さも階数によって決められています。

また耐力壁の壁厚は、鉛直方向の
支点間の距離に比例して
厚くしなければなりません。

階高は、3.5m以下と定められ、
軒高20m以下と定められているので、
それほど大きな建築物は建てられません

しかし、ラーメン構造のような
柱のでっぱりが無く室内空間
自由にレイアウトできるので、
施工上機能上の利点があります。

ラーメン構造よりも剛性が高く
地震などの外力に対して、
強い抵抗を示します。

耐力壁で荷重を耐えるので、
捩れを生じないように、耐力壁を
バランスよく配置しなければいけません。

壁間スパンは4~7mが目安で、
あまり大きな部屋は作れません。
ラーメン構造に比べて、開口部が
多く取れないのも特徴の一つです。

しかし、木造と異なり遮音性能は非常に高く
また熱容量が大きいので、外断熱工法で
外壁をサイディングなどの断熱材で覆うと
光熱費が安くつきます

コンクリートも経年劣化してくると、
皹が生じる場合もあり、補修をしても
元通りにはなりません。

ですりので、
コンクリートの建築物のほうが、
木造よりも長く持つとは言い切れませんが、
短期コンクリートでも30年持つとされます。

このように、地震に強く断熱防音性能
高い建築工法ですが、
木造よりコストが高いのが難点です。

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