ですから、住宅の建物を建てるときは、
やはりある程度疎に、敷地に余裕を持たせて、
計画したほうが建てやすいということです。
ただ、これが商業地域や工業地域になってきますと、
容積率も建ぺい率も増加してきて、
むしろ敷地の無駄な余地は残してはいけない
ということになります。
会社としての勤務先の建物と、
住居としての日常生活する建物を、
分けて建築しようという法律の意図が、
見て取れるわけです。
そういうなかで、斜線制限というものは、
建物の日当たりを考慮したり、高さの制限をしたり、
そこに生活する人々の快適さを考慮した
規制ということが出来ます。
建築基準法は、このように、建築物に、
住む人の安全性や快適性を与えるための、
法律であるように思われます。
最近は、小じゃれた建築物が、色んなところに
出来てきていますが、それは、建築技術が進歩し
法律の最低限を満たすことが出来るようになった
から可能になったものです。
高い技術の建築物にはお金が掛かります。
凝った造りの建築物は、公共施設に良く見かけるのは
しかしながら、それだけではありません。
一般住宅を、奇を衒って珍妙な形に造っても、
生活しにくくなるだけです。
住宅は、生活の場であり、住む人たちの
人生の形成に関わってきます。