家を建てるには様々な法規制があります。
これも避けては通れない重要な事なので、簡単におさらいしてみましょう。
家を建てる時にクリアすべき法規制がいくつもある
家を建てる際は様々な法規制をクリアしなければなりません。例えば、メジャーな制限とすると敷地に対する建物の面積の割合である建蔽率や容積率などがあります。その他、日影規制と呼ばれるものもあり、南側にある隣地への配慮などが求められています。
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街の中でも積極的に市街化を促進する市街化区域と、現状のままの姿で維持するべきとされる市街化調整区域とが定められいます。市街化区域の中でも用途地域を定めることで、より細分化した制限が設けられています。
具体的に建築できる建物の種類まで制限されています。
家の設計に関係してくるものとしては、居室の採光面積や換気量計算などもあります。
建築基準法上の定めに適合する家かどうか、建築する前の設計図面の検査と工事が完了してからの完了審査があり、合計2回チェックされます。
また、準防火地域などに建設する住宅は、ガラスに網を入れたり、玄関ドアの仕様を防火性能の良いものにしたり、軒天の材料を不燃材料にしなければならない場合があります。
結果、住宅のコストアップが必要になります。同じ間取りで同じ外観の住宅でも建設地によって仕様が変わりコストアップとなりますのでご注意下さい。
また、新しい土地区画整理事業地内には地区計画というものが定められていて、建物と敷地のはなれの制限や家の外観の色、物置や車庫に関する制限などが定められています。
建築許可申請の際、地区計画にも適合しているか審査されますので、こちらも事前にご確認頂ければ幸いです。
接道有無の確認:接道義務と測り方
家を建てるには接道している土地でないと建築許可がおりません。接道義務とよばれるものですが、道路と公に認められれているものに接続していなければなりません。
敷地が接している道が、人が通れたり、場合によっては自動車も通行できるなど道路のように見えても、扱いが道路ではない場合があります。その場合は原則建物の建築ができない土地となります。
土地を購入する場合は、このような接道義務について不動産業者や住宅業者からアドバイスがあると思いますので、安心ですが、注意が必要なのは親の敷地の中などに建築する場合です。
基本的に一つの宅地に一つの家の建築となりますので、親の土地を二つに分けなければ家を二つ建てることができません。
敷地を分割した場合に、両方の土地がそれぞれ接道していなければなりません。たとえば、接道している間口が狭い南道路の敷地で、既存建物の北側の余っているスペースに建物を建てたい場合などは、接道させるように分割することが不可能な場合もあります。
スペースがあるのに建築できないといった場合も想定されますので事前に役場などに相談に行くことをおすすめします。接道が認められる土地の場合でも、その道路幅員に注意が必要です。
原則幅員が4mの道路に2m以上接道する義務があります。
しかし、道路と認められるものでも幅員が4m以下の場合があります。
その場合は、セットバックという行為が必要になります。道路の中心線から両端に向かって2mバックしたラインを道路の境界と考えますので、セットバックした場合は敷地内でも道路と考えらえれます。
その部分には住宅が建築できませんので、設計時に考慮する必要があります。ご計画の際はご確認頂ければと思います。
家を建てる場合に関係する祭事
法規制というわけでないですが、家を建てる場合に工事の進捗と合わせて一般的に行われている祭事がいくつかありますので、紹介いたします。
まず、建替えの場合ですと今まで住んでいた家の解体工事からはじまりますので、解体祭を行います。
今まで暮らしてきた住まいへの感謝をこめた祭事になります。解体する建物の他に樹木や井戸なども合わせてお祓いしてから工事をすることになります。
そして解体工事が終わり更地になった状態で、地鎮祭を行います。これから土を掘って工事をすることになるので、土地の神様にこれからの工事安全を祈願します。
基礎工事が終わり、大工さんの工事に入ります。屋根があがった状態で、次は上棟式が行われます。
最近の上棟式はお餅をまいたり、のぼり旗を建てたり、親戚やご近所を呼んで現場で直会することなどは少なくなりました。多いのは略式とよばれるもので参加するのは基本的に家族だけで直会もしないスタイルです。
上棟式については、地域によって違いがありますが神主ではなく大工さんの棟梁がお祓いすることが多いようです。施主よりご祝儀が出る場合は、お謡いも奉納されます。
上棟式の次は、家が完成し入居する前のお祓いになります。よく火入れ式とよばれます。新居でのこれからの生活の安全と健康を祈願するものです。
このように、家を建てることに関してはたくさんの祭事があります。どれも準備することは大変ですが、一生に一度の経験になるかもしれません。ぜひ、思い出の一つに加えて頂ければと思います。