家を建てるには多くの事前準備があります。
適当に決めてしまっては後で後悔が残ることは間違いありませんので、今回長文になりますが、事前準備のポイントをいくつか解説します。
家を建てるために重要な事前準備
家を建てるということは、一般的に一生に一度の大きな買い物と言われています。
それだけに皆さん慎重になって計画を進めたいと思っているのではないでしょうか。
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家を建てると決めてから、すぐにどの住宅会社にするかカタログ等の資料請求をする方も多いようです。
しかし、その前にまずしておかなければならないことがあります。それは家族会議です。例えば、二世帯住宅を建てると決めた場合、キッチンや風呂は別にするのか、玄関から分かれる完全二世帯住宅にするのかなど間取りのことだけでも世帯ごとに希望が違います。
根本的に一緒に住むこと自体、皆賛成しているのかも確認する必要があります。とことん腹を割って話し合いをすることが大切です。家族全員が同じベクトルを向いていないと、住宅建設と言った大きな事業は進めていけません。
これは単世帯住宅でも同じことが言えると思います。奥さんの希望とご主人の希望が違うだけでも、意見調整するのは大変なことです。最も夫婦間であればほとんどの場合奥さんの意見が強いようですが。
この家族会議が整わないうちに計画を進めてしまうと、必ず途中でストップしてしまいます。貴重な時間を無駄にするだけでなく、事前に話し合いをせずに計画を進めたことで、家族関係にヒビがはいる可能性もあります。
家を建てるということは、その後の人生設計に大きく影響します。住む人全員が幸せになるための家ですから、ぜひ腰を据えて話し合いをして頂ければと思います。
モデルハウスを見に行こう!
家を建てると決めたとき、まず初めに検討することはどこの会社で建てるかではないでしょうか。
世の中にはたくさんの住宅会社があります。工務店から大手のハウスメーカーまで様々です。全ての会社を見ることは不可能ですし、住んでいる地域にある会社だけでも相当な数になります。
そこでおすすめなのが、住宅総合展示場の見学です。手早く数社まとまってモデルハウスを見学することができます。住宅総合展示場とは、住宅会社がまとまってモデルハウスを建てているところです。
主催する会社に各住宅会社が出店料を支払ってモデルハウス建設しています。出店している会社は全国展開の大手ハウスメーカーやビルダーと呼ばれる規模の地域密着型の住宅会社が多いです。
住宅総合展示場のメリットは、一日で数社まとめて見学できるところです。デメリットは、モデルハウスが比較的大きくつくられており、豪華な仕様になっているため、建物自体は直接的な参考にならない可能性があります。
しかし、ショールーム的な内容になっている会社も多く、間取りなどが参考にならなくても、その会社の技術や建築実例の紹介のコーナーもー充実しています。
どの間取りがよいかよりも、どの会社の住宅がよいか、企業姿勢も含めて見学して頂ければと思います。総合展示場で気に入った会社がありましたら、次はその会社で行っている内覧会や工場見学会などのイベントに足を運んで頂ければ、より住宅計画の参考になるのではないでしょうか。
家を建てる為に予算を確定させましょう。
家を建てるときは、予算の確定をするところから始めましょう。まず、手持ちの資金から、住宅用に出せる金額がいくらか計算しましょう。
一般的に、全体の予算の10%程度は必要と言われておりますが、計画内容によって変動する部分です。手持ち金からの拠出が多くなれば、住宅ローンの利用額が小さくなりますので、結果利息も少なくなります。
しかし、貯金を全部使ってしまうと、自動車を購入したり、子供のことで急にお金が必要になったりとしますので、あくまで住宅用として無理の無い範囲で考えて下さい。
次に住宅ローンを利用する場合は、金融機関に仮審査の申し込みをしましょう。仮審査をすることで、最大でいくらまで借入が可能か知ることができます。
借入可能額がわかりましたら、返済可能額を検討します。仮入ができても返済ができないと困りますので、自分たちが毎月いくらくらいまで返済できるかを話し合って下さい。
住宅ローンの返済額は金利によって大きく変わります。金利は住宅ローンの商品によって様々です。金利は高いですが安心感のある固定金利や、金利は低いですがリスクのある変動金利などがあります。実際にローンの申し込みをする前までにどの商品を利用するかじっくり検討して決める必要があります。
また、月々の支払いに合わせてボーナス払いを併用することもできます。最近ではインターネットのサイトで無料で返済シミュレーションをすることができるものがありますのでぜひ活用して下さい。現在賃貸住宅にお住まいの場合は、現在の家賃程度、またはその金額にプラスでいくらくらいまで大丈夫か考えて頂ければと思います。
このように算出した手持ち資金と住宅ローン借入金の合計が家を建てる為の予算となります。
家の見積りをとろう。
家を建てるときに、建物が一体いくらくらいで建築可能か見当がつかない人は多いのではないでしょうか。ほとんどの方が一生に一度しか体験しない家づくりですので当然のことです。
家の価格は、住宅販売会社によって様々です。構造が木造なのか鉄骨なのかでも大きく違いますし、大手の会社なのか地元の工務店なのかでも相当な価格の違いがあります。
当然、家の仕様や断熱仕様に至るまで比較してみないと良い悪いは決められません。よく一坪当たり○○万円といった広告がありますが、その坪単価に含まれている部分がどこまでなのかわかりません。
例えば住むために必要な上下水道の接続工事が含まれていなかったり、工事用の足場などが別料金となっている可能性もあります。計画が進行していく中で多額の追加費用が発生してしまっては困ります。
そのような状況を避ける為に、数社の住宅会社から見積りをとることをおすすめします。全ての会社に、建物本体工事だけでなく、諸経費も含めて住める状態でいくらになるか見積りを依頼して下さい。
依頼する際のポイントは、何部屋必要なのか、全体の坪数、外観のスタイル、敷地の状況等家の希望について細かく指示をお願いします。建物の希望に合わせて、別途必要と思われる、外構工事やオーダーカーテン、太陽光発電システム、冷暖房機器の希望も詳細に伝えておくとなお安心です。
同じ条件で各社の提案をもらい、比較検討することで、価格の相場を確認することができます。ご注意頂きたいことは、金額の高い安いだけでなく、なぜその金額なのかという理由を見積り書、仕様書を見ながら検討して頂ければと思います。