サニタリースペースとは、
トイレ・洗面所・風呂のことです。
いわゆる水周りという場所です。
よく、風呂はゆったりと広い方がくつろげる
と思う人が居ますが、
家庭用の風呂の場合、そんなに広い風呂は、
あまり必要がありません。
湯船と洗い場が確保できればそれでいいので、
都合3~4畳もあれば充分です。
広すぎると、冬場寒い風呂は、ますます
寒くなってしまいます。
また、トイレについても同様で、
トイレでくつろぐ人も少ないですが、
公共施設のバリアフリートイレでも、
4畳半もあれば広い方なので、
一般の家庭用では、2畳程度でしょう。
洗面所は、動線的に風呂への通過点に
作ると脱衣場も兼ねられて良いです。
洗面所に洗濯機を置くスペースを
設けることも常識で、
脱衣した服を洗濯機に入れて、
風呂に入って上がった後に、
洗面所で歯を磨くなどのできるように、
動線を考えます。
トイレと隣接していなければならないと
思う人も多いですが、
最近のトイレは、水道が別に引いてあって、
洗面所と別に手洗い器が付いていることが
多いです。
ただ、水周りは採光が必要なく、
北側に持って来ることが多いので、
一箇所に集めておく方が普通です。
このとき、狭い部屋が三つ近接するので、
ドアの開閉に注意を払わなくてはいけません。
省スペースのために、引き込み戸にすれば
狭くても済みますが、周りの部屋の関係上、
ドアでないとつけられない場合もあります。
そういうこともよく考慮に入れて、
エスキスを練っていきましょう。