補強コンクリートブロック工法

補強コンクリートブロック工法

よくホームセンターなどに、コンクリートブロックなるものが売っていますが、補強コンクリートブロック工法は、このブロックを積み上げ、穴の中に配筋し、モルタルを充填して壁を作る方法です。

構造があまり強くありませんので、基本的には、屋根や床、梁、基礎などは、鉄筋コンクリート造りにします。

空洞部分が多いので、断熱性能に勝り、耐力壁の配置、構造、配筋などが、直接、建築基準法で記述的に決められているので設計しやすいという利点があります。

このコンクリートブロックには、A種B種C種があり、開口部を多くとるためには、最も強度の強いC種が用いられます。

この補強コンクリートブロック工法が進化して、型枠コンクリートブロック工法となりました。

これは、ブロックとしてH型L型Z型T型を使用するもので、内の中空部分に配筋して、コンクリートを打つことによって壁を作るものです。

前者より後者の方が、コンクリートを打つ分強度的に勝っています。

しかし、法律上はその壁量は同等に扱われ、15cm/㎡以上です。
部屋の広さも決まっていて、60㎡以下、壁厚は15cm以上、鉄筋は9mm以上のものを80cm以内の間隔で配筋し、隅角には、12mm以上の縦筋が必要などと、制定されています。

部屋の間取りも、階数も制限を受ける工法で、あまり大きな建築物は造れないので、注意が必要です。

ただ安藤忠雄の設計事務所は、この工法で造られており、ブロックの素材の風合いを美しく演出して、名建築となっています。

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