耐力壁について1

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ここで、必要な耐力壁の量について、
書いておこうと思います。
日本の住宅は、法律によって
必要な耐震構造が決められています。

それは、木造とラーメン構造では異なりますが、
木造の場合、各階の床面積によって、
決まります。これは、床面積の倍数の長さ
壁量が必要ということですが、その倍数は、
屋根の重さによって変わってきます。

たとえば、瓦葺の屋根の2階建ての建物ですと、
1階が床面積に33、2階が床面積に21をそれぞれ
掛けた長さの壁量が必要ということです。
この壁量に対する実際に必要な軸組の長さは、
軸組みの強度によって、変わってきます。
900×150(mm)の筋交いを入れた軸組の壁倍率が1で、
900×300(mm)の筋交いの軸組ですと壁倍率が1.5です。
900×450(mm)の筋交いの軸組ですと壁倍率が2.0です。

これはどういうことかと言いますと、
必要な壁量を壁倍率で叙した値が、
実際に必要とされる壁の長さとなります。

たとえば、100平米の一階床面積の、
2階建てスレート瓦屋根平屋の必要壁量は、
100×11(倍数)=1100(cm)=110(m)
この必要壁量の耐力壁を、たとえば全て、900×450(mm)の
たすき掛け筋交いの壁で施工する場合は、
110/4(壁倍数)=27.5(m)
必要ということになります。

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